借金返済をしなくて済むかも?借金のせいでホームレスになった場合の社会復帰

2017年8月26日

返済をずっとしてなければ時効の援用を通知できるかも

複数の貸金業者からお金を借りて返済ができなくなり、そのせいでホームレスになってしまったという人は少なくありません。そういう人がボランティアなどによる支援で住居を確保し、社会復帰しようとした場合、問題になってくるのは借金をどうするのかということです。というのは、貸金業者によっては定期的に住民票を債務者の閲覧し、もし、新たな転居先が判明した場合はただちに取り立てを再開するケースがあるからです。そうなってしまうと、ホームレスになる前と同じく、借金の取り立てに悩まされるという状況に陥ってしまいます。ただ、ホームレスとして過ごした期間が長期にわたっている場合、借金を時効にできる可能性があります。というのは、原則として貸金業者に返済を五年以上行わなかった場合、時効の援用を通知できるという法律があるからです。

債権者が裁判を起こしていると条件が変わってくる

時効の援用というのは簡単に言うと、債務者が債権者に対し、「借金の返済を時効扱いでなしにしてほしい」と頼むことです。もし、時効の条件を満たしている場合、債権者がこれを拒否することはできません。ホームレスとして生活している間、業者に対して借金の返済を一切しておらず、なおかつ、その期間が五年以上であれば時効が成立する可能性は高いでしょう。ただ、注意しなければならないのは、債権者が時効までのカウントダウンを中断させたり、時効までの期間を引き延ばせることができるという点です。たとえば、もし、債務者がホームレスになっている間、債権者が裁判を起こして債務名義を取得していた場合、時効までの期間はそこから10年間ということになります。

時効援用とは、借金の時効が来たから借金が消滅するということを、債権者に通知することです。時効が来ただけでは借金は帳消しにならず、時効を利用することを債権者に通知することによって初めて有効となります。